いよいよ新型什器の制作に入りました。折り畳みができてコンパクトなのはトランポに載せて常に移動するから。そして大きさは売場面積単価から割り出して、最大の大きさになるようデザインしました。

制作に入る最後の詰めを社長と行っていました。
PCに開かれている図面を示しながら「ココ(什器の一番下に当たるところ)に棚は要ると思う?」
少し説明すると、この什器は棚板がそれぞれ異方向にテンションを掛けて、全体のフレームを拘束するように設計しています。通常、床から500mmまではストックスペースと呼んで、販売スペースには向かない場所なのです。
しかし什器の構造上、ここに棚が入っていれば、より強度が期待できるのです。
「あれば使うかも知れないけど」
「かもレベルでは意見として弱い。必然性があれば入れるけど、そうでなければ無駄なコストは掛けない」

シビアですが、什器はあくまで販売のための家具。如何に必要ない部分を省いていくかは非常に重要と言えます。かと言って、店舗のイメージを決定してしまうのも什器だけにそのあたりのバランスが難しいのです。どこに妥協できなくて、どこは妥協できるのか自分なりの一線を持っているかいないかは、恐らく長い付き合いになるだろう家具の場合、特に必要なはずです。

さて仕様が決まって詳細図が完成すればいよいよ「荒木取り」いう材料の切り出しが始まります。極々稀になのですけど、成長の中で金属を巻き込んだまま育ってしまった木があるのです。ほら自転車が木の一部みたいになっているのとか見たことないですか。さすがにあれは見ればわかるんですよ。でも、金属の破片とか釘だとかだと切って初めてわかることがほとんど。
気持ちよく切断機でクロスカットをしていたらパチンという音と火花が一瞬出たような気がしました。切断面を見たら針金らしきものが。こういうことがあるので、いつも目を皿のようにして切る前には観察するのに、今回は全く気付けませんでした。
幸い、切断機に着けている山真製鋸のチップソーは金属も切れる刃なので、この程度の針金なら多少切っても切れは落ちません。もしリップカットだったらゾッとしました。確実に高価なForest社の10インチチップソーは欠けてしまいます。そうなったら修理はできません。
いやぁ、切断機の方で良かった。
別にこういうことに備えて山真のオールマイティを装着しているわけじゃないんですけどね。


** イベント参加予定 **


【第20回アートマーケット】
日時:9月13日(土)14日(日) 10:00~16:00
場所:大分市荷揚町 3-31 アートプラザ