先月の終わり頃、ブックスタンドのお問い合わせをいただきました。
minneさんで販売していたこのモデルをセパレートではなく一体型で製作できないか、というものでした。
実は一体型にした場合、どうやって傾斜を削るのかという問題が発生してきます。最大の問題は機械での加工限界寸法を超えていたことです。何本か同じ加工をして矧ぎ合わせるという方法もありますが、イマイチしっくりとしなかったんです。
そこでシナベニヤの組み合わせでとデザインを提案したところ、気に入っていただけまして製作となったわけです。

ところがこれも一筋縄では行かない代物でした。
どういうことかと申しますと、木工に詳しい人なら「相欠け組」は良くご存じの継ぎ手でしょう。これはお互いの材料の厚さを半分ずつ削り取り組み込む方法です。升目の棚の十字部分にこの継ぎ手を用います。通常はもっと厚くて大きいもので加工するのでそれほど難しくないのですが、これが4mm厚のシナベニヤで比較的小さいものですと求められる精度が格段に高くなるものなのです。
一般的にはルーターやトリマーに4mm径のストレートビットを装着して削れば良さそうですが、手持ちの機械で加工するとどうしても誤差が出てきて緩い嵌め合いになってスタンドとして機能しなくなります。
一方でパーツの状態で送ってお客様で組み立てることで送料を抑えようと考えていたので、慣れていない人でも組み立てられる硬さが必要。どうしてどうしてこれは前途多難な印象です。

結局、先に製作して販売できるものになってからという方法になりました。丁度この時期、割と急ぎのオーダーが多かったため、通常の方法だと発送期限までに製作が終わるか心配でもありました。
結論から言うと、この方法で正解でした。

かなり工程は込み合っており、途中で製作を始めたものの思うような仕掛けにならなかったんです。
とうとう意を決して、手工具つまり鋸、鑿、鑢、鉋だけで作りました。ホント正真正銘手作りです。

Scandinavian-book-stand01.jpg

Scandinavian-book-stand02.jpg

角丸加工する前に本を置いてテスト。
本のセレクトがアレなんですが(独裁者が誕生する歴史的背景を勉強していた時期の本です)思っていたより遥かにしっかりしたものになりました。
社長これ見た途端呆れてました。なんでこんな難しいの作ったん?
私も笑いが止まりませんでした。全部逃げがないんですよ。
今日はちょっとドヤ顔しても文句はないだろ。

いやぁ、この作品は難産でした。
さあ塗装が完全乾燥したら販売です。首を長くしてお待ちのことでしょう。もうしばらくお待ちください。


** イベント参加予定 **


【クリスマスアートマーケット vol.21】
日時:12月20日(土)10:00~16:00
場所:大分市アートプラザ 2F アートホール



【あみもの展vol2】
日時:1月18日(日)10:00~15:00
場所:TOSハウジングメッセ



本日は「焼肉チキン」です。焼き鳥じゃありません。
焼肉風のタレに漬け込んで焼くんですが、片栗粉とすりごまのコーティングで胸肉がしっとり柔らか。
ご飯にも良く合います。