えーと、手作り弁当じゃなくて弁当箱です。作ることにしました。
何をそんな宣言してるの?と思われるでしょうが、言ってしまうと実行せにゃならなくなるからです。

そう、
自分を追い込んでいます。

前から弁当箱を始め、箸や箸置きを作ろうとは思っていたんですが、オーダーが混んでいたりイベント納期が迫っていたりしてなかなか着手できませんでした。
今回はちょうど長女の進学時期ということもあり弁当箱を新調するのと重なり、やっと重い腰があがったということなのです。まぁ前から白木のお重なんかも風情があって良いなとは思っていたんですよね。
それで今まで食品に使われる木製品の仕上げ材料を根本から見直して、新たなノウハウを見出そうという企みも含まれているのですが…

正直なところ、現在仕上げで主流となっているウレタン塗装は、安全性と経済性が優れたものだと思っています。以前からの繰り返しになりますが、原料が天然かどうかは安全性とは無関係です。
ウレタン樹脂は塗装の段階では毒性がありますが、完全に硬化すると極めて安定した物質になります。これらが仮に剥がれて体内に入ったとしても吸収どころか消化さえされずに排出されてしまいます。問題なのは乾燥が不十分なまま出荷されたものだろうということなのです。

天然で言えば漆を思い浮かべるのですが、ご存じのように漆はかぶれを起こすことで知られています。特に生漆は漆塗りの職人でも時折アレルギを起こしてしまうものです。通常は乾燥した漆でアレルギは起きにくいのですが稀に体質の合わない人もいらっしゃいます。また漆が大気中の湿度と温度に反応して固まるため、環境が揃わないと不完全硬化を起こすことがあり、これもまた漆のアレルギを起こす原因のひとつです。
そのため通常、漆の仕上げには1ヶ月ほどを要します。だから漆器は高価になるんです。
安いのはおそらく合成漆を使っているからじゃないでしょうかね。もちろんこれが悪いとは思っていません。安価に漆器を楽しめるようになったのはこうした塗料が開発されたからです。ただ私が言いたいのは、全て本物の漆器でなくても構わないですが、ひとつくらいは本当に手間暇の掛った逸品を持つのも良いのではないかということなのです。

私も拭き漆の作品をいつか作りたいと思っていますが、これはかなり作業環境を整えないと難しいでしょう。
今回私が試してみたいと考えているのは寿化工の”木固めエース”です。
この塗料は先ほど述べたポリウレタン塗装の一種ですが、非常に高い浸透性があり、木の内部に浸透すると水分とセルロースに反応して硬化します。そのため内部の空洞や導管を樹脂が埋めて強度の向上、後々の材料の狂いを大幅に軽減する効果が得られるとのこと。日本の食品衛生法にも合格していて小学校の食器や幼児用玩具にも使用されています。岩手県の大野木工が日本で初めて手掛け、村ぐるみで轆轤を挽いて食器を作ったという話は業界では有名です。現在では小学校以外にも保育施設で採用されるなど実績がある塗料です。
木工斎の斎田さんや木工房オーツーの大江さんなどが以前から話題にしていて非常に具合がよろしいということなんです。それで決めました。
使ってみないと良さはわからないと。
でも高いんだよなぁ、この塗料…

本日は「塩鯖焼き」と「豆腐のきのこあんかけ」
ノルウェー産鯖フィーレが4枚で298円とお買い得だったので。久し振りの魚の焼き物。
豆腐はおでん出汁のリメイクです。出汁は残ってもこのように始末されムダを出しません。