雨に強風と春らしく、木工屋を苛めてくれる天気が続いている大分地方ですが、現在は中で製作に入っています。
今日は、昨晩組み上げたフレームのビスを木ダボで埋める作業が中心でした。
簡単に言うと、ビスを打つ場所にビスの下穴を開けて、更に8mmの錐で深さ10mmほどのポケットホールを開けます。機械の世界では深座ぐりという方法になります。
ここに緊結用のビスを打ち込み、そこに接着剤を流して、ポケットホールと同寸のφ8mm丸材を挿入してビスが見えないようにするわけです。こうすることで、非常に簡単な方法でありながら、一見するとどうやって作っているのか、つまりどこにビスがあるのか分かり難いようにできるのです。
まずダボを埋めて余分な材を鋸で切断し、よく切れる鉋で僅かにダボが出ている状態まで削り、サンドペーパで整形します。

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この方法は、特段に珍しい方法ではないようで、minneやCreemaなどに出品している木工品でも見かけたことがあります。
しかし、それがわかったのですから、何か窺い知れる原因があったということになるでしょう。

その正体は、埋めるのに使った丸材が市販品だったからです。
市販している丸材は、まず間違いなく木の上下方向に沿って材料が取られます。そうしないと材料を効率よく生産できないからですね。ところが、そうなると切ったときに現れるのは年輪の断面ということになります。
一方、木を接合する時に、表に出るのは板目方向の面が露出することが普通です。そうすると、必然的にオイル仕上げをした時に、埋めたダボが周囲の材料よりたくさんオイルを吸うため色が濃くなってしまうのです。
私たちは、そうした作り方を知っているので、写真を見ただけでそれがわかってしまいます。

では、そうならないためにはどうするか。
同じ木材の板目方向で丸材を作れば良いのです。天然木ですから、色が完全に同じになはならないとしても、オイルの吸い込み量の違いによる差異は原理的にないということは、おわかりいただけるでしょう。

参考として昨年オーダー頂いた作品から、こちらをリンクしておきます。

ilio様専用ページ

このパーテーション型什器では同じ手法でビスを埋めてあります。引きの写真では、どこにそれがあるのか恐らく確認できないと思われます。
もちろん止め臍継ぎを使えば、このような作品では全くどうやって作ったのかわからないようにすることもできます。しかし同時に加工作業量が増えることも事実で、とてもこの価格では提供できないのが正直なところです。設計そのものも変えないとなりませんしね。
この作品では15,000円にしていましたが、全て臍で組むと、最低あと3万円はいただかないと人件費が合いません。しがない木工屋でも、そうしたオール臍組みはやりたいですし、勘が鈍ってしまうので時折やっておく必要はありますが、それだけが最上だとしてしまうと、手作りの家具はおよそ庶民とは縁のない高額商品ばかりになってしまいます。
ですから、こうした努力も私たちの仕事を気軽に買っていただくためにやらなくちゃならないことに思えているのです。


本日は「チキンライス」です。
本当はね、今日犬飼でやっていた「恋のスパイス大作戦」というカレーイベントの影響で「カレーも良いかな」と思ったたんですよ。でも今朝うっかり「チキンライスはどう?」などと社長に言っちゃったものだから、すっかり社長、チキンライスモードになっちゃって。
で、あまりに鶏肉が少なそうだったんで「若鶏の香草グリル」を追加しちゃいました。