どっかの誰かさんが変な記事をシェアしたことからこのところオカルト系トンデモ健康関連の連中への敵対心が再燃。もともと大嫌いなんですよね。
で、やたら栄養のこと言う人いるじゃないですか。やれミネラルがとか微量元素が、というヤツです。そして必ず健康被害を大袈裟に書いて怖がらせるんですよ。それも、凄く普通に起きるように書くから、医学的な知識のない人は本当に信じてしまう。

でも、これってよーく考えてみると「振り込め詐欺」と同じです。怖がらせて冷静な判断をさせないところが彼らの常套手段です。
実は如何にも良さそうなことを聞いたり読んだりして感動している時も、私たちは正確な判断を鈍らせています。良い話でも悪い話でも平常心を失ったときは誤った判断をするものなのですよ。

ところでミネラルの話です。
確かに人間が必要とされる微量元素はかなりあります。しかし、それらの元素でどのように人体に影響するのか解っているものは少ないのです。大半は謎です。
ですから微量元素が摂取できなくて体に影響が、と言った時点ですでに人類が解き明かしていない未知の世界に突入(おめでとう)です。つまり、そこから先は読む必要がないというわけです。
実際問題、微量元素は普通の食事で問題が生じることはまずありえません。特別なケースというのは高カロリ補液によってだけ栄養を摂っているときや、慢性的な病気のときです。前者は普通の食事ではありませんし、後者は食事制限があったり病気のために特定の栄養素が吸収できないことがあるからです。私はそのどちらも経験しました。

鉄欠乏症は時折起きやすいことが知られていますが、妊娠、慢性的出血、極端なダイエット、厳格なマクロビ食やビーガン、菜食主義者などで起き、少なくとも肉類を食べる人に起きることは稀です。肉に含まれる鉄はヘム鉄で約30%程度吸収されますが、野菜や海藻に含まれる非ヘム鉄は吸収が悪く10%以下しか吸収できません。特に牛肉の赤身やレバーに多いことはご存じだと思います。
一方で鉄は過剰に摂取しても体外に排出できない数少ない栄養素です。ですから鉄剤やサプリメントを体に良さそうと勝手に判断して摂取すると鉄過剰症を発症しますし、肝臓がんや肝硬変、糖尿病、すい臓がん、心不全など様々な病気の原因になります。摂取には医師の判断を必要とするものでしょう。

多くの微量元素は広く食物に含まれているため、通常の食事で欠乏することは余程のことです。その前に欠乏すれば必ず何らかの弊害がわかるようなものもあり、普通そのようなことにならないのですから、まず欠乏なんか考えにくいんです。
しかも私たちは「味や食材に飽きる」のです。毎日同じものを食べるということはあまりありません。これは医学的ではありませんが、おそらく私たちが獲得した生存方法なのだと思います。科学的根拠は全くありません。
でもそれによって満遍なく栄養が摂れているのではないでしょうか。しかも最も必要とする糖質や塩分、蛋白質は飽き難いようになっています。日本人で主食のご飯を飽きる人は少ないんじゃないでしょうか。言うまでもなく重要な糖質の素「炭水化物」のかたまりには嗜好が鈍感です。

実はかなりな食事をしないと栄養が偏って重篤な病気になることは、この性質をみる限りあまりないのではないでしょうか。たとえコンビニの弁当をほぼ毎日食べていても、そう簡単に食事が原因で病気にならないのは、コンビニ弁当だってある程度の栄養素が摂取できるからじゃないでしょうか。
そうなってくると、私たちの食の問題は「栄養学」を持ち出さなくても然程大きな問題ではないように思えます。トランス脂肪酸のことが最近話題のようですが、それだって欧米人ほど食べている人ならって話で、平均的な日本人の摂取量では先にもっと問題にしなければならないことがあるはずです。
ここに目を向けることをしないんだよな、健康ビジネスは。しかも何故か環境保護団体や反原発団体の人と被ることが多いのも謎。反原発の人も同じ手法を良く用いるので同じ穴の狢なのかも知れません。

一番目を向けているのは勿論、サプリの売上や本の売上ですけどね。


本日は「鶏の南蛮漬け」と「ポテトサラダ」
豆鯵の南蛮漬けの三杯酢を捨てちゃうのが勿体ないよね、ということで鶏肉で南蛮漬け。
今日はトランス脂肪酸を摂取しちゃうよのポテトサラダのマヨネーズちゃん。毎日食ったら何か問題が起きると思うけどね、普段からマヨネーズもマーガリンも制限している我が家でそれを考える必要はないでしょう。