コミックマーケットという大きな夏のイベントが8月にありました。参加サークルの数、何と35,000組!
かれこれ40年も続くイベントでして、アニメや漫画がお好きなら「コミケ」の名前でお馴染みでしょう。
それがTPPによって消滅とまではいかないまでも、かなり縮小されるのではないかと懸念されています。

TPPについてはもうご説明するまでもないでしょう。問題なのは著作権のことなのです。
TPP協議には大きな問題がいくつもあります。その中でも難しいのが著作権の各国の取り扱いです。これまで日本は著作侵害に対して親告罪を適用してきました。つまり著作権者が侵害を受けたと訴えなければうやむやにされていました。とてもグレーゾーンが広かったのです。しかし大きく立ちはだかったのが、誰からでも指摘されれば著作権侵害になる可能性が出てきたことでした。どこの誰かもわからぬ奴が「これは著作侵害じゃね」といった時点で問題にしなければならない、というものです。
実は、クリエーターにとってこれはとても大きな問題なのです。
それは東京五輪のシンボルマー…それ関係ないですね。

コミケの中心になるのは二次創作と呼ばれるパロディーものです。パロディーはそのもととなる原作が存在します。それらのファンによって二次創作が作られていきます。
コスプレや二次創作は、言ってみれば究極の作品に対する愛です。愛するがゆえにそうした行為につながるのです。いずれそうした彼らもオリジナルを創作したいとの欲求が沸き上がってきます。その中で、特に優れた人々がプロとして旅立って行く場がコミケです。コミケはプロへの登竜門としての機能も持っていました。そうして多くの新しいクリエーターを生み出す場所になっていたのです。

しかし、著作権者の親告によらないで「著作侵害」とできるようになれば、おそらく二次創作物はほとんどが締め出されるようになるかと思われます。こうして日本での次期プロの芽を摘むことになります。これはこの世界にとって良いことには思えません。芸術の本質は「模倣」です。それを繰り返す過程で新たなものを生み出す原動力になってきたことは事実です。だからこそ、多くの作家はそこに一々目くじらを立てずにしてきたのです。いや、かつての自分の姿がそこにはあるからでしょう。
だとすれば、TPP協定でそのようなことにならないよう十分な配慮をして欲しいと切に願います。

一方でハンドメイドの世界ではやたらと「パクった」「パクられた」との話を聞きます。それってそんなに大事なことなんでしょうか。
パクられるのは、私は正直「光栄」です。今までの文章を読んだら意味はわかるでしょう。それでも、自分の方が優れていると思い続けられるよう努力もしています。「お前らに負けねぇ」という覚悟でやっているつもりです。
それよりも大した技術もアイデアでもない作品であるにもかかわらず、少しばかり似ているからと「パクられた」と被害者ぶる感じの悪い人たちの方がつまらんでしょう。
どうせお前ら、他人の模倣からスタートしたことを忘れるな。本当にお前のオリジナルと言えるものはどれほどあるのか良く考えてみることだ。


本日は「青椒肉絲」
中華料理が続いていますが、材料の都合によるものです。