今回は「重箱」を作っています。
ベーシックな5寸の3段重です。仕上がり外寸は180mm、内寸は165mmです。
正式なお祝い用の重箱は5段です。でも最近は5段重の需要を見ないのが現状でしょう。
通常で3段というのが、1段目は「口取り」と言って、酒の肴や黒豆などの甘いデザートに近いものはココに入れます。
2段面は「焼き物」と「酢の物」が入ります。厳密には焼き物にならない「海老の旨煮」や「照り煮」はココに入ります。
3段目は「煮〆」筑前煮や炊き合わせを始め、炒める料理もココに入ります。
4段重は縁起が悪いのでありません。そのため5段重では4段目を「与の重」と呼びます。
5段重ともなれば、かなり品数の多い裕福な家庭のお節料理です。そのため4段目には3段目のメニューが移動して、2段目の酢の物に寿司が追加されるなど微妙な違いがあります。
では5段目は何が入るのでしょうか?
えっ、揚げ物?
違います。
答えは「何も入れない」

この5段目は「今年もいっぱい幸せが詰められるように」とわざと空にしておくのです。日本人のそうした奥ゆかしさと優雅さをこういうところで感じるんですよね。
今はネットでもお節料理の販売が盛んですが、こうした日本人の伝統を無視した詰め方や豪華さだけを競うメニューを見ると何だか寂しさを感じざるを得ません。

もちろん、現在制作中の重箱は販売用です。
我が家用には華音社長宅から立派な重箱を今年引き継ぎました。ただ、それを受け継いだのが実の娘ではなく義理の息子であるところが(笑)
義母が胃癌を患ってすでに1年を超えました。大変心配しましたが、元々が気丈な方です。
かなりお痩せになりましたが、時折手作りの料理を差し入れると喜んでいただき「まだまだ大丈夫」と安心もしています。
以前はお節をお分け頂いていましたが、さすがに長時間キッチンに立つことはしんどくなっているようです。だからお重が我が家にやって来たんですね。
このお重にいつも豪華な料理が詰まっていました。

今年は新たに追加メニュー考案中です。
和洋中なんでもこなす男の意地でとっておきの正月料理を楽しんでもらいましょう。


本日は「gratinati alle erbe」です。
済まぬ、イタリア語で書いてしまいました。
鶏の「香草パン粉焼き」
実は我が家では割と作るパン粉を使った料理です。イタリアでは極々ポピュラーな料理です。だって混ぜて塗してオーブンで焼くだけですから。