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カエルの楽園


片付けしてたら見つけましたよ、夏休みの毎日ノートと読書感想文。
提出しろよ~
私も仕事を犠牲にし、長男も研究を犠牲にして、長女は惰眠を犠牲にして1ヶ月以上、次男のために尽くして来たわけです。その努力を無為にするつもりか!
実は読書感想文で揉めました。
題材は「カエルの楽園」
お読みでない方にはわからないでしょうけど、カエルを主人公にした我が国の批判を大いに含めた本です。中々に秀逸な作りですので、ぜひお読みでなければ一読を。
問題の核心は、本書の中で書かれているキャラクターの分析にありました。それは読書感想文じゃなくて「書評」の分野に入り込んじゃってます。第一、デイブレイクは朝日新聞で「反日新聞」とか不味いじゃないですか。
2日間かけて説得して、問題の部分を削りました。
以下は彼の書いた作文。

Book-report.jpg

自分で知り、考えること

 僕は、百田尚樹さんの「カエルの楽園」を読みました。この本を読んだきっかけは、父に勧められたことです。読み出してみると、思っていたより案外面白くて、様子見のはずが、いつの間にか結局、最後まで読んでいました。
 この本は「カエル」を主人公にしたファンタジーです。主人公のソクラテスが住む国はダルマガエルによって理不尽に食べられる世界でした。長老をはじめ多くのカエルは、それを「運命」と諦めていました。ソクラテスは仲間と共に、安住の地を求めて旅に出ましたが、その旅はとても辛く、ロベルトと2匹だけになってナパージュという国にたどり着きます。そこは平和で豊かな国でした。住んでいるツチガエルは皆、とても親切でソクラテス達を受け入れてくれたのです。
 しかし、そのナパージュにも危機がせまっていました。南の崖には獰猛なウシガエルがナパージュを侵略するチャンスを伺っていたのです。
 しかし、この国に「三戒」と呼ばれる教えがあり、ほとんどのカエルはそれさえ守っていれば平和だと信じていました。ナパージュで発言力のあるデイブレイク達は何回も同じことを説きます。また理由も分からずに『謝りソング』を歌い謝り続けていました。
 僕は途中までファンタジーのつもりで読んでいましたが、ふと「この物語は『我国』のことではないか? そう思いはじめていました。
 ナパージュのカエルは『三戒=平和』について盲目的に信じていました。その理由や疑問はまるで持っていないかのようです。あえて異議を唱えると圧力がかけられました。普段は温厚なカエルなのに、反対の考えを持ってはいけないかのような振舞いに違和感を覚えました。世の中には、全く間違っていない事はなくて、このように別の考えがある時は冷静に議論すべきなのです。
 この楽園は、結局ウシガエルに支配されてしまいます。その原因は一見すると『三戒』のように思えますが、僕はそれは違うと思います。本当の原因は多くの人々が『考える』事をしなかったからではないでしょうか。
 デイブレイクは、本当にナパージュのことを考えて発言していたのでしょうか。いや、違うと思います。なぜなら、ウシガエルに取り入って、ツチガエルを見捨てたからです。そればかりかウシガエルの脅威を小さく見せようとし、唯一、立ち向かうことが出来るハンニバル兄弟を処刑に導く世論を作りました。
 もし、この時人々が何かおかしいと思い、真実を知り考えを改めていれば、ウシガエルの侵略は防げたのかもしれません。その根底には、私達が、メディアが作り出す、あるいは声の大きな人の意見を無批判に信じ思考停止になっていることがあり、この本はそれを痛烈に批判したかったのだと思います。
 少なくとも、この本の主人公のように是々非々と考え行動する人になって欲しい、それが作者の望みのように感じました。
 最後はローラというツチガエルの凄惨なシーンで終わります。ローラは最後まで三戒の呪縛が解けませんでした。それはまるで『殉教者』のようでした。
 だから僕は殉教者にならず、自分で知り、考え、そして行動することが大切だと思うのです。



ま、中2にしては良く書けてるんじゃない。
多少、表現に修正を入れたい場所はあるにはあるけど、上等な部類だと思いますし、中2でここまで咀嚼できる子は早々にいないでしょう。と親バカ炸裂。
それで放課後に学校へ届けてきました。どうせ他の状況とか最近の様子なんかも聞きたかったのです。
それでぶっちゃけ担任の先生に事の経緯をお話ししました。そしたら
「良いんじゃないですか、それくらい書いたって」
呆気ない答えにこっちがズッコケそうになりました。先生的にOKなんですね。
「それくらい政治のことがわかってる方が凄いじゃないですか」
何だったんだろ、あの攻防…(二日間の時間を返せ)
毎日ノートも大絶賛。こんなにやってるのに勿体ないと。
「私からすれば、親兄弟がここまで教えてくれる方が特別ですよ」
だからちゃんと提出してくれよ(涙)


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