3月、4月と忙しく過ごしていて漸く作品作りに手を付けられそうになったのは
何とクラフトフェスタの1週間前!
何か作らんといけん、と必死で何点か拵えつつ
同時にずっとお待たせしていたオーダー作品も完成させました。
前回、長崎にお嫁に行ったピアスのディスプレイスタンドのネックレスヴァージョンがここに完成。
本邦初公開です( ゚Д゚ノノ”☆パチパチパチパチ

Display stand01

Display stand02

Display stand03

前回のスタンドと同じサイズのフレームに吊り金具を取り付け
ロングネックレスとショートネックレスが掛けられるようになっています。
金具は真鍮製ですが全て劣化した処理を施しています。
使っている内に擦れる部分の真鍮がうっすら出てくるととてもいい風合いになると思います。
丁番や釘も全てブラス処理済み。
ビスのみはブラス処理していませんが経年変化で落ち着いてくるはずです。




それともうひとつお話のあったトランク型のアクセサリーケースもこのような形でできました。
ピンで自由にレイアウトできるようコルクの底板が仕込まれ、
アクセサリーを掛けたまま移動ができるケースです。

accessoires empaquettent01

accessoires empaquettent02

accessoires empaquettent03

一見単純な構造に見えて実は大変です。
2つの箱を作って合わさる構造ですが、精度が低いと合わせ目に段差ができて見栄えが悪くなります。
そこで切断精度を0.2mm以内に抑えて切断し接合部の直角度は0.5度以内に納めないといけません。
そのためには材料の乾燥度も重要になるので一ヶ月以上材料を乾燥させ
含水比率を12%以下まで落とす必要がありました。
精度がモノをいう作品は材料を買ったその日に作ることはまず不可能です。
木という素材は生きています。だから伐採されて製材されてからも木の収縮が起こります。
一般的に木の繊維方向:年輪への直行方向:年輪方向の収縮比率では1:20:10といわれます。
繊維方向へ1mm伸びた場合、年輪への直行方向へは20mm伸びる狂いが生じ、
それが結果的に反りや割れになってくるのです。
従いそういった狂いや反りを防ぐためには木の性質を知って部材の組み合わせを
設計段階で十分検討する必要があるはず。
狂いの出難い材は比較的心材部分であり材料選びから既に作品作りは始まっています。
それでも微妙に出てしまう誤差は2つの箱を合わせてクランプしサンディングで揃えました。
各コーナーはC3の角面取りを行い手触りの良いものにしています。
取っ手の革部分はシンプルですが硬めのコードを使って
手に取った時に加重が分散するようにしています。
元々、中身もあまり重くはありませんが持った時の感触はとても重要なファクターだと思います。

accessoires empaquettent04

寸法525.9×307.2×88mm

これ作ってみて思ったのですがニス仕上げも逝けるかも。




以上、木工担当がお送りいたしました!!