昨年の秋に行われたクラフトフェスタで初お披露目したハシゴ型のマガジンラック。
お陰さまで数々のオーダーを頂き嫁いで行きました。

そして今回はその中でも最大級のビッグサイズを製作しました。


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その姿はまるでドア!


お嬢さんがピアノをしているのですが、その譜面を見せる(魅せる?)
ディスプレイができるラックをずっと探していたそうです。
クラフトフェスタで*clear*のマガジンラックを見て
「あっ、これだ」と思われたそうでオーダーとなりました。


さて基本サイズのラックは通常、高い方がA4サイズが4段、
低い方はA4が2段と一番上はB5サイズです。
もちろん全部A4サイズで、なんてこともできます。
しかし譜面はご存知の方もいると思われますがJIS規格のA4ではなく
変形版が多いので、設置場所の確認も含めて採寸に伺いました。
譜面の冊数を確認するとそれなりの大物になりそうな予感がします(笑)







そう先程ご覧頂いた通りです。
材料の検討をし今の作り方でも計算上は構造的に問題がなさそう。


しかし…一筋縄では作れませんでした。


木工をやっているとクランプは幾つあっても良い、って言いますが
これがホントそれでした。
足りませんでしたクランプ。
クランプって漫画家じゃなくて接着するときに材料を固定するコレのことです。
(黒とオレンジのがそうです)
           
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下地調整して塗装を希望色の色で塗り完全乾燥後に布で磨きこみました。


この作り、家具や建具を作るところを見たことがあれば気が付くと思いますが、
フラッシュ構造の骨組みみたいにできています。
重量を軽く、でも強度も欲しいときにかなりの確立で採用される手法で、
骨組みにどう材が接続されるかが全体の強度に影響します。
だからこそ図面は絶対に抜けない作業です。


そして、クラフトフェスタの翌日に納品。
とても喜んでいただけたようで、後日「こんな感じで使ってます♪」と
写メを送ってくださいました。
掲載許可を頂きましたので、ここに載せますね。


book_big_2.jpg

作り手としてはとても嬉しい一枚です。
「サイズもぴったりです」…製作者冥利に尽きます。


気になった方は「はなれ古舎」で現物をご覧頂けます。
高い方が1本(グリーンオイルステイン仕上げ)
低い方は2本で1本は英国オスモ社のワトコオイルフィニッシュの仕様です。
ワトコフィニッシュは少しお値段が高いですが、
油研ぎ(中間研ぎ)してから塗り重ねますので手間も十分に掛かったものです。
その分、オイルステインにはないしっとりした艶が魅力。

はなれ古舎は5/29から常設になります。



(文章:木工担当)