アートマーケットでご覧頂いた方もいるとは思いますが、
こちら、小物用の棚です。

Letagere de la division01

この材料は「いい材料があるよ」とくろちゃんからの密伝で入手した杉材。
ありがとう、くろちゃん!
白太と呼ばれる辺材より赤味のある材料で、このような材料は心材とか赤味材と呼ばれ、水分が少なく樹液が多いので虫が付き難く耐久性に優れています。抽斗には古来から防虫効果の高い桐以外ではこういう材が用いられてきました。
引き割って抽斗の材料にしようと思っていたのですが、その前に棚を作ってみました。
加工が終わった天板と側板。
こういう溝が切ってあります。

Letagere de la division02

こうなります。

Letagere de la division03

この技法は「大入れ」と言います。
材料の幅で溝を切り、そこに打ち込むことで単に打ち付けにするより非常に丈夫な作りになります。
こういう薄目の板材で棚を作る時には是非、利用して頂きたい継ぎ方です。
通常は材料厚の1/3の深さで溝を決めますが、これは限界と思われる1/2で彫ってあります。
これを彫るのが「大入れ鑿(のみ)」という道具。普通、鑿と言えばこの蚤を指します。
似た道具に「溝かんな」がありますが、あれは引き戸のガイドを彫るのが目的で、このような仕口には使えません。
棚板の継ぎ手は十字型相欠け接ぎ。

仕上げにはちょっと変わったものを使っています。
詳しくは松風堂のbabi隊長に訊いてみて下さい。
近々、松風堂に持って行きます。