我が*clear*の代表的作品と言って過言ではないピアスディスプレイスタンド。
過去に県内外の作家さんからオーダーをいただいている。
人気の秘密は、立てても壁掛けでも使え、軽く折り畳めばコンパクトで、各部の仕上げは和風でも洋風でも違和感のないデザイン。そして各人の使い勝手に完全に対応したオリジナルの設計で“同じ仕様がこの世に2つとない”のが“自分仕様”という特別感なのだろうか。
実は*clear*の作品は、そのほとんどが要望に応じた専用品で、既成サイズで量産したりはしていない。いわば非常に手の掛かった物。

ハナシを戻そう。
今回のディスプレイラックは初のホワイト仕様。
それも“ジャンクホワイト”と呼んでいるカラーでのご注文。
左、中央面はピアス用、右面はネックレス用で、今までネックレスは上のフレームから金具で吊るすタイプだったのをワイヤーの方が自由度が高いとの理由で同じワイヤーで仕上げた。
Sカンで下げるのかも知れないが、台紙を使用することも考えてピアスと同じ上下にワイヤーを渡してある。
各部の金物は全てブラス(錆)仕上げ。単純に錆びさせるのは風雨に長時間晒しておけば勝手に錆びるだろうが、必要に応じて錆をコントロールするとなると話は違う。*clear*では短時間に錆を望むところまでコントロールできるよう独自の手法を開発した。
今回はホワイトという色から丁番は通常より浅いブラス処理で表面が黒ずんだ感じを表現した。赤錆まで行くと違和感があるように思えたからだ。
また、いつもワンポイントでコーヒー染めのフランス語の詩を付けているのを、このホワイトにあわせてフランス語の新聞記事をワックスペーパー加工したものを赤いカラーヘンプで取り付けた。

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さて、この作品のオーダーを下さったのはRucaという主に珊瑚を使用した人気急上昇中のジュエリーブランド。
デザイナーのヨナハさんのご出身は沖縄で同じ九州人(いや沖縄の人は違うと思っているかも知れないが)ということもあるが、作品を拝見したところ咄嗟に相乗効果が生まれると思えた。
いや「ピーン」と閃いたといった方がいいかも知れない。
今月16日に松屋銀座で行われるイベントに使いたい、ということでタイトな製作スケジュールだったが2つ返事でお受けすることにした。

珊瑚と黒真珠は沖縄を代表する特産品でその加工品は伝統工芸品でもある。
しかし、ヨナハさんが言っているようにそれは若い人に目を向けたものではないようだ。多くの伝統工芸品がそうであるようにどこかで時間を止めてしまっている。というか見ているところが違うのだろう。
それが悪いのではない。ただ今の若いターゲットがそういう年齢になった時、受け皿になってくれるとは現状では思えない。今のやり方が受け皿作りを考慮したものとは思えない、というのが正しい表現かも知れない。
ヨナハさんは若い人が普段使いできる珊瑚ジュエリーを製作する、という場所からRucaをスタートさせている。それは新たな世代への継承とも言えるかも知れない。
いや、ふるさと「沖縄」への郷愁なのかも知れない、とブログの沖縄の海を背景に写された作品の写真を見ながらふとそう思った。

16日からヨナハさんと僕の作品がコラボレーションすることになる。
初めましてトウキョウ。
ヨロシク、トウキョウ。

<追記>
SONYのSybar ShotでもRucaの作品を北川景子さんが身に纏っていますが、カネボウのSALAでも登場しています。

関連CM

SONY α 北川景子 with NEX-3 母校 大阪女学院 編



フルハイビジョン女子旅 北川景子in沖縄 /SONY CM Cyber-shot WX7



北川景子 カネボウSALA 「内巻きふわガール」編