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2カ所同時出店という無謀

boasorte-first.jpg

昨日は竹町ドーム広場の「CREDO」とT.O.P.S Bitts Hallで行われた「BOASORTE First Anniversary」に同時出店して来ました。あーあ、商品も多くないのにムリしっちゃって…
いろんな意味で2カ所に同時参加する問題というかリスクも実感しました。当日は足のない社長をBittsHallに届けてからクリドに向かうために時間的にもタイトでしたし、疲労度も普段以上でした。大量にカレーを仕込んでおいて大正解です。
ところでクリドの配置はこんな

クリド配置図

ネ申過ぎる配置。
一体これはどういう思惑なのか(笑)
これじゃ商売に来たのか、笑いに来たのかわからんではないか!
1日中、ボケとツッコミの連続。みんな頭の回転が良い人たちなんで鋭いツッコミが…
小さいお友達、こんな大人になっちゃダメだぞ。

で、クリドに出ているメンバーはそのほとんどがプロ志向の方です。もちろんクリエイタとして作品の質を追い求めたり、自分の目指す世界観のような話もしますが、ビジネスベースでの話も当然多くなります。
こういうイベントが「町中活性化」の一環として企画されたことは承知の上ですから、今後の駅ビル完成と果たしてどれほど連動して効果が上がるだろうか、などというマジメな話題もします。
経済がこれほど流動的になり空前絶後のデフレから脱却しようかという兆しの見えた昨今、どうしてもビジネスを俯瞰的に眺めようと考えるのは当然です。
例えば世間を騒がせた「STAP細胞疑惑」も一見関係ないことのようで、実は経済的な事情と遠い存在ではなさそうです。
そもそもこのような問題が何故起きたのかには様々なことが言われています。iPS細胞への敵愾心が理研側にこうした焦りと不正を招いたのではないか、ということも言われています。実はそういうこともこの事件の素地にあったのかも知れませんが、小保方氏自身にも焦りを掻き立てる原因があったのだとすれば、それは間違いなく理研も含めて現在の研究員が置かれた立場だったと思います。

現在、理研のような機関で働く研究員の88%が終身雇用を約束されない「任期制」の研究員だそうです。その任期は3年から長くて5年。基本的には1年ごとに契約していて、更新は期間中に1回だけ。もしその期間中に一定の成果が出なければ職場を去る運命にあります。基礎研究などは一定の成果を出すまで相当な時間が必要で、結局多くの研究員が職場を追われている現状があります。
こうした契約型の雇用が生まれたのは「科学技術基本計画」が成立したときからです。この計画に付随して「ポスドク1万人支援計画」が推し進められたのです。
当時、博士号を取得した若い研究員は7000人程度。実際にはそれ以上博士課程を修了しても就職先がないのが普通でした。そこで科学技術基本計画についた巨額の予算をこうした若い研究員の雇用を創生する仕組みがうまれ、その効果は予想を上回る15000人のポスドクを誕生させました。その受け皿として貢献したのが理研でした。
先のような雇用システムは理研が先行し、これをモデルとすることで地方の研究センターに波及していったのです。

そもそも研究施設というのは何かしらのプロジェクトがスタートして予算がついても、そのプロジェクトが終われば収入が途絶えます。そうすると常に大量の研究員を抱えられないという台所事情から、契約して任期制にできることはお互いのメリットがあると当初思われました。
しかし実際には任期を終えてその機関に残ることは珍しく、去って行く研究員は母校、いや地方の大学でも構わないから准教か助教の席を期待するわけですが、その席も減らされる傾向に加えてその大学の出身者が多くなりわざわざトップ大学出身者を必要とするケースが益々少なくなっている現実があります。

こうした研究機関の収支構造が結論的には研究員を使い捨てにする土壌を作った、とも言えるかと思うんですが、小保方氏にこうした焦りを生じさせる原因には十分だったと思うんですね。
もちろん不正はいけないことです。でも、こうした背景も考えてみる必要はあると思います。

前に長男と話した時「基礎研究こそ何の研究かわからないようなものでも何時か役に立つ日が来る」というのが研究の本質なのじゃないか、そういうニュアンスのことを言い出しました。彼が言いたいのも、こうした事情へのアンチテーゼだと思うのですが、何しろ世間じゃそういうものを「ムダ扱い」する人々も多いです。そのことは民主党時代の事業仕分けが象徴しているでしょう。
だからこそ、息子の興味ある世界に「それは食えないんじゃないか?」とつい口を出してしまったのです。

小保方問題を例にして詰め込み過ぎて長くなりました。
結局、自分が進む道を進めるのはとても素晴らしいことです。同時に食えないリスクも多く、そうなりやすい道を選択すれば普通以上の努力が必要になるでしょう。私自身がそういうラビリンス感を凄く感じているので、子どものことも気になります。
今の時代、大学も特に珍しいわけではありませんが、今日書いたように本当に研究者として生きようとする優秀な頭脳にすら普通に生きる道は狭く、クラフトや芸術となるともっと狭いこの経済情勢で一体何が価値あるものでムダなのか本当に誰か教えてくれって感じがします。
そもそもムダな物なんかないとも思いますけど。


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